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2009.08.14 Friday

やくしまんきつ日記〜日蝕、その時〜

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    7月22日 曇り。

    昨日のモッチョム痛がひびいて、みんな関節の動きがおかしい。
    外は重く低い雲。あたいらのテンションも朝から低く、腰も重い。
    いつまでもダラダラする私たちを見て、叔父ちゃんが、
    「君ら、この為にきたんやろ、ここに。はよ行かんと終わってしまうぞ」
    とお尻を叩く。







    直前にものすごい突風が吹いて、タープが吹っ飛んだ。
    黒いカーテンを引くように暗くはならなかったけど、4分間、屋久島は確かに闇に包まれた。
    蝉が泣き止んで、鳥がふぞろいに声を上げる。
    私たちは悲壮と希望の狭間で必死にキョロキョロしていた。最後まで可能性を待った。けど、それは雲の切れ間から現れることは無かった。
    徐々に光が戻り、いつもの昼間に戻った。
    お、お、終わった...一瞬で...うぅっ、ふぇっ...
    あんなに探し求めて手に入れたグラスを握りしめて立ち尽くす。

    でもね、私たち、皆既日蝕のその瞬間にも、バイクの速度を緩める事なく坂道を上っていった郵便配達員を見たんです。トーキョーからこの日の為に胸をぎゅいんぎゅいんさせながらやって来た私たちと、今世紀最大の瞬間も空を見上げる事無く黙々と仕事を続ける配達員。
    そんな我らも同じ空の下、屋久島で7月22日のこの瞬間を共有した同志なんよねー。
    26年後、またこうやってみんなで見ようと話す。

    よかった、よかった。
    屋久島に行けてほんとうによかった。
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